時の話題 「DC建設」

 ビッグなニュースが入ってきた。6日の道新によると、宗谷丘陵などで風力発電施設を建設するユーラスエナジーホールディングス(HD)が稚内市にデータセンター(DC)を建設する方針を明らかにした。それも再来年度の26年からの稼働を目指しているというのだ。寝耳に水の大ニュースに少々の事では驚かない筆者だがぶったまげてしまった。
 データセンターは稚内市にもあった電算センターが始まりで1990年代以降のインターネット接続サービスの普及などによりインターネットDCが登場し、NTTやKDDが電話交換機の電子・デジタル交換機化によって生じた空きスペースを事業者向けに貸し出すようになった。
 200年代後半にはERPシステム(企業の経営資源を最大限に活用し効率的な経営を目指すためのシステム)で、企業の基幹業務を一元管理することで経営判断の効率化や業務の効率化を実現するもので、財務会計管理や経費・販売管理、人事・顧客管理など多岐に亘る。
 ユーラス社は本州などに送る送電線の容量が小さいため建設した風力発電施設で発電した電力を自ら創出するためとしている。
 工藤市長は4期目の市政執行に当たりDC施設の誘致を表明しており、ユーラス社のDC建設は市政執行の後押しにもなる。
 稚内でのデータ管理などDCの働きは市役所や稚内信金などに限られていることから本州方面などからの企業進出に大きなメリットとなるだろう。
 稚内にとって願ってもないDC建設表明となった。