学校老朽化 課題多く 市議会民文委 学力は徐々に向上と

 9日、市議会民生文教常任委員会が市正庁で開かれた。
 最初に秋山教育部長から暴風雪下の1月25日確認された市体育館の暖房用タンクの重油洩れ事故での今後の対応含めた報告と陳謝があり、海藻への被害、住民の健康被害もなく、海への油流出が確認されなくなるまでオイルフェンスを展張し、吸着マットも汚れが無くなるまで取り替えていくとした。
 横澤議員(市民クラブ)から雪の重みという原因の説明が求められ、2基並んであるタンクを繋ぐ給油管が破損したためとし、対策を講じたとのこと。
 調査事項の学力向上策について山川学校教育課長から縷々説明されたのを受け横澤議員が「先日、学校を訪問した際、先生でなく生徒が授業を引っ張る光景を見たが、AIドリルのタブレット端末を使った授業の先生の確保は難しいのでは」との質問に、山川課長は「ぐんぐん塾の先生の定員を新年度から6人に減らすなどし対処したい」と質疑が噛み合わない場面があった。
 学校施設整備では相内議員(志政会)が学校の耐震化率を尋ねると、稚中一校残し現在92・9%にあるとし、LED化には普通教室は未だだが体育館は順次更新しているとしたが「もっと早く出来ないのか」と質問に、山川課長は「前倒しの計画はないが検討して行きたい」と答えた。
 相内議員は雨洩りがひどい南中校舎について質すと、山川課長は大小問わず170件の修繕依頼があることを明らかにし堂々巡りの議論となった。
 田端議員(市民クラブ)から「老朽化し建て替え時期に来ている校舎の改修を今やればいずれ同じ頃の改修になるので分散化することも必要」との意見があった。
 安藤議員(日本共産党)は170件あるという修繕の見積書の有無―など質問した中で「昔、浜森市政の頃、市長決済で多額の修繕費が付いた」という話をしていた。