童夢再開まで10日ほどか 市議会民文常任委員会

 市議会民生文教常任委員会が31日、市正庁で開かれ、午後からは調査・報告6案件で質疑が交わされた。
 昨年に水夢館の指定管理者であった北海道中央研究所について関連会社の破産によって運営が困難になり、指定管理の残りの期間の運営を市が行ってきたことでの違約金と損害賠償金を求めたことに対し、三上総務スポーツ課長から回収は不可能で債権を放棄するとの説明があり、続いて秋山教育部長から、令和3年度から休所している恵北保育所の今後について、施設老朽化や継続・長期的な児童入所が見込めないことから今年度で廃止する方針であることの報告があった。
 市立稚内病院受診時の時間短縮について、中村医事課長が4〜9月まで一日平均720人が外来受診する中、高齢者福祉施設のオンライン診療、自動精算機や会計受け付け自動発券機の導入などで対処しているが「会計受け付けシステムを変更しても医療費請求書発行までの待ち時間は対策が必要」との説明に対し、相内議員(志政会)が「早く終わらせて帰りたいというのが本音で、待ち時間はあまり変わっていないとの声があり時間が分かる工夫をしているのか」との質問に中村医事課長は「会計表示版で待ち時間の目安を表示するなどしている」などと答弁した。
 9月に発生したコロナワクチンの誤接種について高師生活福祉部長が陳謝したあと、白井健康づくり課長から誤接種した市民90人に健康被害はないとし、再発防止に向けて各機関に任せていたワクチンの廃棄を市で回収するなど体制を見直して行きたいとした。
 昨年9月、工藤市長個人に対し開業医誘致条例に基づく助成金のうち車両リースにかかる賃借料の助成は違法な公金支出であるとし助成金返還と遅延損害金を求める訴えに対し、旭川地裁は相手の請求を大筋で認め、283万円余りと遅延損害金を支払う判決を下したが、市が札幌高裁に控訴したことを明らかにした。
 レジオネラ菌が検出され、現在も休館中の温泉童夢については、検査直前の清掃作業で配管内を洗浄し付着していたぬめりが剥がれお湯に菌が入り込んだものと推測するとし、再度清掃を終え27日に再検査しており安全性が確認されれば再開するが、結果までには10〜14日を要する。薬品の使用量を増やした洗浄など再発防止に努めるとした。