人手不足、物価高騰など 商工会議所 合同部会開き意見百出

 稚内商工会議所は、これからの事業展開の参考にするため10月25日と31日、2回に分け5部会員が一堂に会す合同会議を開いた。
 2日間とも16人出席し忌憚なく意見交換し出された意見・要望に関し、達専務理事は「人手不足、物価高騰、物流などの2024年問題など全ての事柄について国や道、稚内市に対し会員の皆さんの声を伝えて行きたい」と丁寧に対処すること約束していた。
 挙がった意見は▽売上は戻っているが、従業員の平均年齢が上がり若い人が入ってこない▽運営側の人員不足によりビアーガーデンなど催しが中止になった▽稚内空港の利用はコロナ禍前の90%まで回復しているが、搭乗率は3分の2ほどで残りは空席(以上観光関連)▽売上は戻っているが、客数は減少しており人口減少に起因するところが大きい▽燃料価格は国際情勢によるところが大きく今後の推移を懸念▽電気料金高騰によりオール電化→ガスへの変更が増加(商業関係)▽職人が不足しており畳店など稚内に無くなった職種もあり、地方からの職人で賄っているが、今後ラピダス工場の建築など全道規模の事業が本格化すれば職人ばかりか資材手配も遅延するのではと懸念(建設関係)▽人手不足により外国人(実習生)への依存が増加▽TAC(漁獲制限)の魚種追加を国は検討しているが、追加どころかTACの緩和を要望(水産関連)▽生乳生産は抑えているが、脱脂紛乳の過剰在庫▽担い手不足により離農者が増加(酪農関連)▽2024年問題によりドライバー確保に苦慮(輸送関係)などのほか「社会保険適用となる103万円・130万円の壁の撤廃をお願いしたい」との声もあった。