時の話題 「満足度低い日本」

 風薫る6月が到来したものの何かしっくりこない。何かな?と理由を探ると電気料金含めコロナ禍並みに数波押し寄せる物価高のようだ。
 「男は仕事だ」と男の意地を通してきたこともあり家のことは妻に任せっきりだが、この物価高、食料品など日常生活で係わる物だけでなく電気料金はじめ燃油、建築資材、そして新聞社でも紙やインクなど材料が優に10%上がり、稚内プレス社も4月から月極め購読料を100円上げ読者各位に御負担いただいている。
 あらゆる物やサービスが値上げされる中、堪えるのは毎日の生活必需品となる食料品や電気、冬場の灯油代であろう。
 さすがにこれだけ上がれば頓着ない筆者でも「大丈夫かいな」と思ってしまう。
 戦後の経済成長を経て一時、総中流化したかの幻想を抱いた日本人だが「失われた20年」(いや30年かな?)を経験し学んだ教訓は総中流化でなく勝ち組と負け組が混在する社会があるということで勝ち組は日本社会の歪みを負け組に押しつけた。雇用の非正規労働者の増加はその最たるものであろう。
 それからコロナ禍を過ぎようとしているところに値上げラッシュであり通勤ラッシュと共に「ラッシュ」と名の付くのは碌な事でなく、今、負け組だけでなく勝ち組も巻き込み日本社会を破壊しようとしている。
 経済が好転しなければよりよい社会など構築できぬが、経済最優先の国造りの弊害が国民各層に波及拡大しようとしている。
 国民の満足度が低いわけである。

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