天北堆

 うっ積した感情は幾ばかりか。禍中取り止めていた「うたごえ喫茶たんぽぽ」が3年3カ月ぶりに再開されお年寄り50人が大声あげて歌唱した◆災禍前、1カ月に一度、たんぽぽで日常の憂さを晴らしていただろうが禍中で憂さは募り心痛をどれほど受けたものか◆その辛さを乗り越え一堂に会し熱唱できたことで健康を取り戻した方もいたことであろう。人という字のとおり支えあって生きるものであることを達観している方々の喜びはひとしおなのに違いない◆いい経験にしては長過ぎたコロナ禍であった。

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