時の話題 「人を悪くする」

 仕事柄とだけとは言えまいが、全国津々浦々の選挙の得票結果を見る。9日執行された札幌東区道議選で当選した日本維新の会の候補と次点の日本共産党候補の票差は僅か6票、北海道新聞も3段抜きで報じていた。
 僅少差で思い起こすのは平成23年の工藤広氏(現市長)対長谷川伸一氏の稚内市長選で216票差は今でも語り種になるほどで、長谷川氏はその前の同19年の横田耕一氏(当時の市長)との選挙でも302票差で苦杯を舐めている。
 稚内の一騎打ちのよう1万2千票ほど取れば当選のレベルより高い1万6千票ほど巡る戦いで6票差とは。当選した方は「奇跡が起きた」と喜びを語っていたそうだが、負けた方は後悔しきり切歯扼腕の体であったろう。
 以前から指摘するよう選挙は水もので得票数が確定し下駄を履くまで判らない。今回のような事が起こらないとは限らないからだ。
 「選挙は人を悪くする」という通説があり個人的にお付き合いのある社長さんらに関わることを薦めない。選挙結果での恨み辛みが後々まで響き人同士の諍いさえ招来するからであるが、その言葉を発する自らが仕事とはいえ一番関わっており「風が吹けば桶屋が儲かる」式で一番悪い人間ということになるのだろう。
 先日、電話で読者(女性)と話し「社長です」と身分を明かした時、その女性曰く「社長さんの言動ではありませんよ」
 今述べたよう一番悪いのは報道関係者で筆者はその長である。折目正しい立派な人と見ること自体が誤っていること申し添える。

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