高レベル放射性施設誘致反対の会が道議選候補2氏に質問状

 高レベル放射性廃棄物施設誘致反対稚内市民の会は、稚内市区道議選に立候補した吉田正人氏と建部奈津子氏に対し行った核のごみに関する質問状の回答を公表した。
 研究機関20年程度とされていた幌延深地層研究は、2020年に9年も延長され、研究終了時期が明確になっていない。多くの住民がなし崩し的に処分場になることへの大きな不安を抱えており、原子力機構は早急に研究終了時期など工程を明らかにすべきと考えるがとの質問に対し、〈吉田氏〉核廃棄物の持ち込みをしない取り決めになっておりますのでそれを堅持します〈建部氏〉研究が延長された明確な理由も示されない状況で約束が反故にされていることを疑問に思う。地震大国の日本で地層処分は不可能で早急な研究終了を求める。
 幌延深地層研究計画を受け入れる際、道は核のごみは受け入れ難いという条例を制定したが、寿都町などではNUMO(原子力発電環境整備機構)の最終処分場選定のための概要調査を行おうとしている。これに反対か否かの質問に対しては〈吉田氏〉現在、文献調査の段階であるが、核廃棄物問題は国として責任を持って他地域を含め検討すべきである〈建部氏〉地域の財政難に目をつけ、お金をぶら下げて最終処分場選定を迫るやり方には怒りを抱く。核抜き条例が近隣自治体によって成立する中、超長期的で広域な課題となる核のごみへの概要調査など、到底認めるわけにいかないなどと回答した。

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