畠山振興局副局長 防災力強化に注力など抱負述べる

畠山宗谷総合振興局副局長

 宗谷総合振興局副局長に着任した畠山誠氏(57)は「気候変動により宗谷地域の山地災害の頻発が懸念され、市など関係機関と連携し災害の未然防止、防災力の強化に努めて行きたい」などと抱負を語った。
 畠山副局長は秋田県出身。地元の鷹巣農林高校を卒業後、昭和60年に渡島支庁を振り出しに後志振興局林務課長、水産林務部治山課長補佐など歴任。前任は水産林務部治山課長。
 宗谷の印象については「雄大な原野や丘陵は海外を思わせ自然豊かな地域。食や観光のポテンシャルの高さを感じております」と話していた。
 主に治山関係の業務に携わり、平成26年の大雨での稚内や礼文で土砂崩れが発生した際には「本庁から情報を集めるために現地に赴き指揮を執った。被害調査など行い関係機関と応急対策について協議したことはよく覚えております」と振り返った。
 宗谷は周氷河地形で脆弱な土地であり、夏から秋にかけて気候変動による豪雨が増えていることに触れ「まとまった雨に耐えにくい土地であり、冬から春にかけての雪崩も危惧される。地域の人が豊かで安心に暮らせるよう防災に取り組みたい」と話していた。
 趣味はレトロ雑貨やアンティーク品の収集。「古いバイクを整備してはツーリズムを楽しんでおり、バイクの聖地である宗谷岬に行ってみたい」と話していた。