時の話題 「火に油を注ぐ」
泥棒に追い銭とは。自民党本部が裏金事件で非公認にした衆院選候補が代表を務める党支部に対し2000万円支給していたことが日本共産党機関紙の「しんぶん赤旗」によって暴露された。それでなくても選挙で劣勢の自民党は更なる窮地に追い込まれている。
国から政党各党に交付されている政党交付金から支給されたもので、公認候補と同額が政党支部というより非公認候補自身に支給されたものと断じてよくあってはならないことだ。
この支給に対し石破総理は「選挙資金ではない」と弁解するが、まさに詭弁であり、総理就任後の言動同様、石破氏の人間としての底の浅さを物語るか。
全国紙の特別世論調査によると、一連の裏金事件が尾を引き自民党は過半数(233議席)割れどころか公明党含む与党でも過半数を割る歴史的敗退になるとの予想がある。揺り戻しがあるにしても〝2000万円問題〟により更に自民党への票が減ずるのは濃厚で政権交代という事態も有り得よう。
きょう25日の毎日新聞に全国一投票率が高い(国勢選挙に常に90%超え投票率)利尻富士町でもこれまで自民党一辺倒だった町民が自民党以外の立憲民主党候補への投票を示唆していたが、地方が支えてきた自民党への忌避感強く何処の〝自民党王国〟も崩壊しようとしている。
なんでと言われば傲りである。祖父と大叔父を総理に持ち自らも9年に亘って権勢を振るった安倍晋三元総理の強引とも言えよう政治姿勢を継承した自民党が自壊するということなのであろう。