稚内港で脱炭素化に舵切る 新産業創出へ協議会発足
稚内港でのカーボンニュートラルポート(CNP)形成を目指す稚内港港湾脱炭素化推進協議会の初会合が20日午後、市正庁で開かれ、関係者20人余りが末広、天北埠頭などで二酸化炭素の排出削減に取り組むことを決め今後のスケジュールなどを確認した。
2050年カーボンニュートラルを宣言しした国は、2030年度に温室効果ガスを13年度から46%削減することを目指し、再生可能エネルギー導入拡大を推進する稚内市は令和3年2月に50年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すことを表明しており、重要港湾である稚内港が国のカーボンニュートラルに貢献するため今回、市内の漁業、エネルギー関係者らで構成される協議会を発足させ、稚内市の北浜建設産業部長を会長に選任した。
開会に先立ち稚内港管理者の工藤市長が「稚内港の脱炭素化に向けてグリーン電力を新たなエネルギー源に開発し産業の創出、藻場の保全を行いながら二酸化炭素を吸収するグリーンカーボンを計画に盛り込みながら港湾の脱炭素化を進めたい」などと挨拶した。
このあと、担当者から稚内市のゼロカーボンシティを目指した取り組み、脱炭素化に向けた方向性などが説明され、10月に第2回の会議を開くことなどを確認した。