野生鳥獣対策連協 管内農業被害2600万円 今後の駆除主体は雌鹿
第1回宗谷地域野生鳥獣対策連絡協議会が29日午後、宗谷合同庁舎で開かれ、シカによる農林業への被害報告や対策などについて協議した。
参会した市町村職員や狩猟関係者を前に、武田くらし子育て担当部長は「シカが増加し、人の活動との軋轢が増しており、適正な個体管理の対策が必要がある」などと挨拶。続いて振興局(環境生活課)職員からエゾシカ対策の現状について説明があった。
道内の令和4年度のエゾシカ推定生息数は前年度より3万頭多い72万頭おり、捕獲数はおよそ11万頭と目標を達成しておらず、農林被害額は44億8000万円に及んでいるとし、個体数を増やすメスジカを主体に捕獲していく必要があるとした。
管内では令和3年度の農林業被害額が牧草を中心に2600万円ほどになるとし、令和5〜7年度までは毎年9200頭を捕獲目標とし、メスジカが捕獲されやすい冬季の捕獲に注力していくなどとした。