時の話題 「怒涛の連勝も」
人間というのは勝手なものである。自分にとって都合良ければ誉め称え、悪ければ批判などする。
北海道日本ハムファイターズの成績が上がり出し、それまで新庄監督に対し「監督の器ではない」などと批判的だった人が「采配的中で仲々のもの」と評価を変えている。
子どもの頃からプロ野球への関心が高く俄か評論家でないこと自負する筆者としては今シーズン開幕する前の「優勝宣言」はどうかと思ったが、この人(新庄監督)ジタバタせず選手を育てるという我慢強さは相当なもので、シーズン当初の朧げな戦い方から今は選手の能力を見定めた采配を振るうようになりケガで離脱していた選手の復帰もあってセ・チームとの交流戦を勝ち越し上昇気流に乗ってきた感がある。
万波、清宮、野村らを中心にした若い選手達は調子に乗ると実力以上の結果を残すが、リズムが狂うと奈落の底へという危険性も孕んでいる。
新庄監督は現役時代派手なパフォーマンスが話題になるも、その実力は守備力に優れ、打者としてはバッテリーの配球を読むのが卓越していた。
監督としての試合運びも一見派手に見えるも意外と堅実な采配が多いが、土曜日のロッテ戦9回表の一死2、3塁での2度のバント采配は墓穴を掘りサヨナラ負けに繋がった。
若い選手達は試合を重ねるにつれ力も備えつつあり、ポンセと新外国人投手、五十幡、淺間、今川が復帰すれば怒涛の連勝も十分有り得る。
投手に疲れが出てくる7月以降が勝負になるだろう。