風無組合長と工藤市長が出札し乗組員の早期解放を ロシア総領事館に要請
稚内機船漁協所属のオッター船第172榮寶丸がロシア国境警備局にだ捕されたことを受け風無組合長と工藤市長が1日、北海道と札幌市のロシア総領事館に対し乗組員と船体の一日も早い解放の実現に向けた要請活動を行った。
午前10時から道庁水産林務部を訪れた風無組合長と工藤市長は第172榮寶丸の早期解放に係わる要請として、日本の排他的経済水域において正当に操業を行っていたにも拘らず、ロシア国境警備局により臨検を受け、サハリン州コルサコフ港へ連行・抑留されたことは極めて遺憾であり、看過するわけにはいきません。先ずは抑留された乗組員の安全確保、一日も早い乗組員や船体の解放の実現に向けた国やロシア政府への働きかけなど特段の御配意をお願いいたします―とする要請を行った。
その後の午前11時から在札幌ロシア連邦総領事館のマーリン・セルゲイ総領事の許を訪れた2人は「稚内市は古くからサハリン州の友好都市と様々な分野で地域間交流を重ね、北海道とサハリン州間はもとより、日ロ間の信頼関係に基づく互恵的善隣関係の構築に貢献してきたところです。榮寶丸に対するコルサコフ港への連行・抑留は、先人が築き上げ、今後も深化・発展を目指す様々な地域間交流に、重大な影響を及ぼすもの。引き続き厚い信頼関係のもと、両地域の発展のため乗組員の安全の確保、一日も早い乗組員と船体の解放を求める」などと要請した。