1、2等わずか3駄 稚内漁協昆布入札 上場数少なく価格低迷
稚内漁協産コンブの今年1回目の入札は24日行われた。稀有に少ない上場数(430駄・個)の上、成昆布1・2等検が皆無に近く、今回上場の主流を占めた加工用(1等)の価格が昨年に比べ12%下落するなど量も金額も乏しい散々な結果に終わった。
繁茂状況がかなり悪いのに加え漁が本格化したのが7月25日からとあって製品化が遅れ稚内漁協のコンブ漁史上、最悪な上場となった上、新型コロナによって価格も下落した。
木村専務理事は「昨年まで高止まりしていた価格に待ったがかかったのはコロナのせいとはいえコンブ問屋にとって(入札価格下落は)幸いだったのでは」と、この数年続いてきた問屋との激しい駆け引きの一端を覗かせていた。
主なコンブの1駄(15㌔)の入札結果次のとおり。
〈稚内〉▽成1等 11万9250円(昨年1回目は上場無し)▽2等 上場なし▽3等① 6万3495円(昨年1回目対比9%高)▽3等② 5万3400円(同変わらず)▽4等 4万8105円(同4%安)▽加工用1等 3万1950円(同12%安)▽加工用2等 2万8935円。
〈声問〉▽成1等 上場無し▽2等 上場無し▽3等① 5万8635円(同変わらず)▽3等② 5万3400円(同)▽4等 4万8105円(同0・5%安)▽加工用1等 3万1950円(同11%安)▽加工用2等 2万9385円(同3%安)。