救助要請「よびもり」導入 宗谷漁協 初動救助の時間短縮

 宗谷漁協は、7月1日から転落や転覆などの海難事故時にSOS発信端末とスマートフォンアプリを用いて救助要請できるサービス「よびもり」を導入する。
 札幌の会社が開発・運営している「よびもり」は、要救助者が発振器のボタンを押すとGPS機能を通じあらかじめ登録した関係者や家族、近隣で操業する仲間の漁業者などのスマホに位置情報が届く仕組みで、救助するまでの時間の大幅な短縮が期待される。
 近年では漁業や海での建設業など海に関連する業務で導入が進んでおり、富磯〜東浦までホタテやタコ、ナマコ漁などをする約310人の組合員がいる宗谷漁協では海での不測の事態に備え、ボタン一つで救助要請ができるサービスを宗谷管内の漁協では初めて導入することを4月の理事会で決めた。
 7月からの導入に向け、ここまで110人の漁業者が登録申請を済ませている。安心安全の漁をする上で漁業者に登録することを積極的に周知しているという黒川健参事(49)は「海難が発生した場合、初動が何より大切。よびもりを漁の際に持っていれば、何かあった際は押せば救助要請が仲間の船や家族らに伝わり、初動の動きが早くなる」と話していた。