29年の周遊向け稚内視察 豪華客船 豪州の商品開発責任者

欧州などの富裕層向けに豪華クルーズ船を運航している豪州の船会社「シーニック・クルーズ」の商品開発責任者が稚内入りし、市内の観光施設や稚内港を視察するなど稚内の寄港地としての可能性を探った。
同社が運航する全長168㍍、旅客定員228人の豪華客船「シーニック・エクリプスⅡ」(1万7545トン)が、2029年春に日本周遊クルーズを決定し、これから国内の寄港地を決めていくことを受け、北海道クルーズ振興協議会がラグジュアリー(贅沢)船誘致促進事業として船社関係者を招聘したもので、7日に根室での視察を終え、新千歳から空路稚内入りしたシーニック・クルーズ社のダニエラ・カストロ商品開発担当チーフマネジャーら一行7人は8日午後、北方記念館や旧瀬戸邸、樺太記念館、末広埠頭など回り、9日は北防波堤ドームや宗谷岬、宗谷丘陵の白い道などを見学した。
北方記念館・百年記念塔で一行は高さ70㍍ある展望室から利尻山を観望しあと、市教委の斉藤譲一学芸員からサハリンから移動してきた人が利尻、礼文、宗谷に集落を作り、オホーツク文化が始まったこと▽アイヌや樺太と稚内の繋がりなどの説明を受け、1時間近く熱心に館内を見学した。
ダニエラ氏は「この施設を拠点に散策するコースなどイメージが湧きました」と通訳を通じて話し、船の寄港地を選定する上で「乗客が街を移動するためのバスの確保、歴史を学ぶためにガイド役の人が英語を話せるかどうかが大切」などと話していた。
同行していた日本の代理店担当者は「欧州の富裕層は、その土地の歴史や文化、地域の食べ物などに大変興味を持ち、その地域でしか体験できない事にはお金を惜しまない旅をします。地域側の受け入れも重要な要素になります」と話していた。


