曾祖父の足跡たどる旅 サウダージツアー 富山県の荒井量子さん

ハートランドフェリーの前身会社「丸一水産」初代社長として利礼航路の基礎を築いた梅谷源蔵氏の曾孫・荒井量子(富山県)さんが、観光ガイド事業「サウダージ稚内」のツアーに参加し、富山と利尻との繋がり、利尻・礼文〜稚内間のフェリー運航が始まった歴史などに触れた。
曾祖父出身地の富山県新湊(現在は射水市)に住む荒井さんは、祖母から曾祖父が生前の若い時に利尻島鴛泊に住み海商業、貨客船事業などを行っていたことを聞き、曾祖父の足跡を辿るため5泊6日で稚内・利尻・礼文に訪れ、旅2日目の5日サウダージの特別プランに参加した。
サウダージの事務所があるフェリーターミナルで専属ガイドの西浦宏之さんは、富山と利尻は北前船の関係で海商業などが栄え、箱メガネなどコンブ採りの漁法は富山から利尻に伝わったこと▽大正5年に単身32歳で利尻島に移住した梅谷さんが海商業で成功し鴛泊海産商組合長3期、村議2期を務め地域の漁業政策や生活インフラに貢献したこと▽丸一水産組合で昭和8年に鴛泊〜稚内間の貨客輸送を始めたのを皮切りに、翌年から丸一水産初代社長として稚内と結ぶ利礼航路を運航させ、昭和13年に会社が稚内利礼運輸に改組することになるまで航路運航に尽力したことなどを説明し、曾祖父の足跡に荒井さんは「色々、調べて下さりとても感謝したい。祖母から色々聞いていましたが、改めて曾祖父を尊敬したい」と話していた。
その後、荒井さんはサウダージの案内で利礼運輸や東日本海フェリー時代にフェリー航路の船着き場となっていた北防波堤ドーム周辺、宗谷岬などを訪れていた。
東日本海フェリーを経てハートランドフェリーに勤めていたことがある西浦さんは今回のガイド案内に「利礼航路のパイオニアである梅谷源蔵氏をリサーチすることで利尻コンブ漁は富山から持ち込まれた方法が、今の漁に色濃く反映されていることを知り、ハートランドフェリー創業時の様子を知ることができたことは、今後の観光ガイドを行う上でとても参考となりました」と話していた。


