時の話題 「芸術の秋迎え」

 秋の色が深くなってきたが、6日にある稚内マラソン大会でランナーは海からの爽やかな風を受けひた走ることだろう。
 まさにスポーツの秋であり、芸術の秋であり食欲の秋である。5日、6日には文化センターで華道展と茶会(6日一日日程)が催される。不肖の弟子だった筆者がひざを傷め辞めてから1年半ほど経ったが、林先生が点てられた抹茶を味わうのは昨年の茶会以来となる。老体(失礼します)に鞭打って準備しロビーと2階和室で催されるので臨場お薦めする。昨年は公務の合間を縫って工藤市長も味わっていたが、激務の中で一時の安らぎを得ていたのであろうか。
 稚内は文化性に乏しい町だと常々言われてきたが、1978年(昭和53)結成された稚内フラウエンコール、〝天使の歌声〟エンジェルボイスなどあり、稚高、大谷高、稚内吹奏楽団の吹奏楽は全道レベルの水準であり、絵好きの市民の個展が信金などで開かれており、更には市役所OBの河合哲さんのように全道的な陶芸展で入賞し活躍している市民もいる。
 昔、市役所を退職し世界的な絵画展に10年以上入選した菱沼重幸さんは晩年、市議会議員になり「稚内に美術館を」と活動していたのを想起する。文化センターなどでの絵画展は今でも開かれているが美術館があれば絵画だけでなく陶芸や写真など市民の芸術の粋を一堂に集めることも可能だったろう。
 公共ホールの文化センターを除くと、えびなイベントホールの運営は出色だ。父の遺志継いだSE―NOの兄弟らが頑張っている。