時の話題 「空疎に響く言葉」
海に囲まれた住宅と見誤るほどの写真が15日の中央紙1面に掲載されていた。千葉県の豪雨を象徴する写真で雨の激しさを物語っている。一地域に豪雨をもたらす線状降水帯が13日~14日にかけ3回発生したというのだから〝陸の孤島化〟然の状況になるのも判る。
道路冠水により放置された車は1200台にも及び、水が引いたにもかかわらず放置車両回収にまで手が回らず交通に支障を来たしている。
千葉県だけでなく、この5、6年(それ以上かも知れない)線状降水帯による住宅や道路などインフラへの被害、土砂・崖崩れは後を絶たず、高市総理が大上段で述べる「安心・安全な国土」は陳腐に聞こえる。机上の空論で実際に社会や自然に起こる様々な現象を語れるほど現実に起きる自然災害などは柔なものではない。
安心・安全という言葉だけでなく「寄り添う」という言葉も政治家は好む。他人の不幸などにぴったと寄り添う優しさあふれた心持ちを表現する言葉だが、どれほど心の底から述べているものか。慈しみ優しく接するという言葉を履き違えている。
年と共に人間というのは自分勝手から慈善活動などで他人に奉仕をしようという気持ちに傾くもので、熊本や千葉の惨状に思いを寄せ実際に寄付をし奉仕作業に取り組む姿は奇特そのものだ。
お盆で先祖を迎えた現役世代の人達は自らの家だけでなく他の家他の地方、他の国に対し寄り添うだけでなく真の愛情を示さなければならない。中味が無い空疎な言葉にはヘドが出る。


