時の話題 「大丈夫ですよ」

 「信金は大丈夫なのか」と聞かれた。最初に結論を述べると「大丈夫」というのが増田理事長同様、筆者の見解である。
 預金量はあるも貸す所がなく資産を減らすリスクが極めて少ない国債を購入せざるを得なかったというのが本当だろう。金融機関というのは預ったお金を企業などお金が入り用なところに貸し付け利益を出す。その貸付相手先が長年続く不況により減少してしまい、であるならばと国が発行し元本保障される国債を買い求めたのは必然たる商行為だ。
 ほかに外国債券、社債、投資信託などあるも「安易な」と言えば角が立つが国債買いに走ったことで、今回の中央信用金庫の200億円支援になったということなのだろう。
 商売柄、地元企業の経営者とお話しする機会が多いが、10年、いや20、30年以上前からだろうか、「信金はお金を貸してくれない」との愚痴を聞く。企業側にしてみれば、お金が入り用な時に貸してくれず、他の銀行の方が親身になって相談に乗ってくれることもあって稚内信金と疎遠になった企業もある。
 損益計算や貸借対照などの決算報告書など精査したのち「融資できません」では不信感が募る。信金側にすればリスクある状況にある企業に貸すことはできないというのも判るが発想の転換必要か。
 経済パイ縮小によって会社が減り借り手がないのだから安全な国債買いをする。この悪循環を絶ち切らねばならず今般の中央金庫支援は経営性格を変える一里塚となろうか。「しんきんさん」が盤石でなければこの地域の発展はない。