時の話題 「札響定期演奏会」

 ほぼ欠かさず聴きに行っている札幌交響楽団の第41回稚内定期演奏会。今年は史上初めて女性指揮者がシベリウス、グリーグ、そしてベートーヴェンの「英雄」のタクトを振った。高市早苗氏が″ガラスの天井〟を突き破り日本初の女性総理となったよう女性の時代の流れに乗った演出に、札響の実力の程を知った。何事も物事や世の流れに便乗するには実力が無ければ出来ない。男性指揮者に比べひ弱感は若干あったものの、どうしてどうして堂々とした指揮ぶりであった。
 まだ30代と見られる喜古恵理香さんだが、国際的な登竜門で高い評価を得ており、22年広島で行われた次世代指揮者コンクールで3位に入賞し聴衆賞、オーケストラ賞も受賞するなど将来を嘱望されるコンダクターであり数年後に再び札響の指揮者として稚内を訪れる日を願っている。
 演奏会は600余人の聴衆を集め札響の人気のほどを示し、ベートーヴェンの「英雄」を一部斬新な演奏もあり楽しませてもらい感謝している。
 喜古さんの挨拶にあったよう今後も稚内演奏会の歴史を紡いで戴きたい。稚内のような地方都市での定期演奏会を開催できているのは稚内信金理事長だった井須孝誠氏と医師だった阿部誠氏らのお蔭で、それを引き継いだ増田稚内信金理事長と北海道新聞社には感謝申し上げる。
 NHK交響楽団の旭川での演奏会のよう稚内総合文化センター大ホール(1300人収容)が満杯になるよう祈っている。マチの発展には次代を担う子ども達の育成が欠かせず音楽はその一里塚だ。