懐メロで音楽療法 ら・ぷらーさで藤森さん演奏

 老人保健施設「ら・ぷらーさ」で23日、音楽療法士による演奏会が開かれ、認知症などの利用者が懐かしい曲などを歌いながら脳のトレーニングをした。
 利用者に対するリハビリとして、これまでネイルサロンなどを体験メニューに取り入れてきた「ら・ぷらーさ」だが、音楽を通じ高齢者や障がい者などの心身のサポートなどを担う音楽療法士の藤森祐子さん(60)=宝来4=を招き初めて演奏会を開き、利用者30人が藤森さんが奏でる音楽を聴いた。
 藤森さんは以前、札幌の脳神経科病院で働きピアノ歴が54年ある。キーボードで童謡の「あんたがたどこさ」、「花咲じいさん」、「宗谷岬」など1時間半ほど演奏した。利用者も音楽を聴いて歌ったり、手拍子をしたりして楽しい一時を過ごした。
 市社協の地域福祉課を通じて演奏会を引き受けたという藤森さんは音楽療法について「認知症の方は子どもの頃や若い時に知った曲を聴くと元気になります。今後も音楽療法士として病院や介護施設などで演奏していきたい」と話していた。