時の話題 「アグリマンショー」
TEAM NACSの森崎博之さんのアグリマンショーを見に行った。2時間に亘って映像など混じえ一人芝居をしていたが、彼の訴えたかった事は農業によって我々人間は生かされているということでなかったのか。大泉洋など中央に軸足を移し活躍する他のメンバーとは違う生き方に感銘を覚えた。
以前、小欄か「天北堆」で触れたよう森崎さんの父君は宗谷支庁(現宗谷総合振興局)に2回赴任し、稚内の人と友人関係を築き「食事処まつお」を経営する小野松雄さんとは昵懇の間柄であった。
筆者も記者現役時代支庁担当だったので2回目の赴任となった総務課長の時にはよく話しよく飲んだものだった。
その森崎さんの息子さんだと教えてくれたのは小野さんで、3年前にある事で縁切れしたものの、それまではしょっちゅう店に通っていたものだ。
息子の森崎さんは公演の中で「牛を殺し我々人間は生かされている」と声を大にし説いていたが、公務員の息子が大学の同級生とチームを結成したのち、民放テレビの「あぐり王国北海道」に出演し道内の農業の実状を知る中で実感したことを稚内など7カ所での公演で訴えたかったのであろう。
人間というのは有史以来、文明を発展させ自らの生活を向上させてきたのだが、この間どれほど他の動物を犠牲にしてきたことか。牛肉・豚肉・鶏肉などその動物を殺し食料にしてきた。それら動物の犠牲の上で人間社会が成り立っていることを訴える彼の姿を見て在りし日のお父さんを想い浮かべた。