3年連続100億円超 稚内港昨年貿易額 活カニ 初めてゼロに

 稚内税関支署は、昨一年間の稚内港外国貿易概況をまとめた。
 貿易総額は、風車関連の輸入があったが132億9500万円と前年を32・4%の63億8400万円下回ったものの、令和4年から3年連続し100億円を超えた。
 輸出は6億500万円(前年対比2・2倍)、輸入126億9000万円(同34・6%減)。輸出は3年ぶりに増加し、輸入は6年ぶりに減少。輸出入総額は6年ぶりに減少した。
 輸入は統計が始まった1988年以降、10番目に多かった。
 輸出はアメリカ、台湾、韓国向けに冷凍ホタテなど魚介類172㌧(同14・7%減)6億500万円(同2・3倍)だけに止まり、これまでの中国から輸出先が切り替わり、アメリカへの輸出が9割を占めた。数量は前年を下回ったものの、単価が高く金額は大幅に伸びた。
 輸入は中国、ドイツなどから風車関連の電気製品85億1100万円(同31・5%減)、鉄鋼製品25億2900万円(同47%減)、ロシアから活ウニ1139㌧(同5%減)、金額14億6000万円(同1・1%増)などあった。
 活カニは、輸入が始まった1988年以来、初めてゼロになった。
 外国船の入港は昨年より13隻少ない75隻。ウニ船68隻など。
 国・地域別ではロシア71隻、キプロス2隻など。