凧揚げ大会から引退 木村巧さん 20年開催も「年に勝てぬ」
春先に西浜交流センター横の敷地で凧揚げ大会を開いてきた西浜4の木村巧さん(87)は今春、高齢を理由に大会を開催しないことを決めた。足腰が悪くなり、開催は難しいと判断し「伝統遊びを子ども達に伝えるべく頑張ってきたが歳には敵わないね」としみじみ本紙の取材に答えていた。
郵便局勤務の20代から自宅で凧作りを始め仕事を引退した60代から毎年春、凧揚げ大会を開いてきた木村さんだが、足腰が弱くなったことで昨年9月に免許返納し自家用車も手放し、凧揚げ大会の準備も1人では難しいことから20年近く続けてきた大会の中止を決めた。
毎年春になると市街地から参加していた子どもや地域の人が楽しみにしていた大会だけに「家に残っている凧を見ると、また開催したいという気持ちはありますが、年齢で諦めなきゃいけない」と話し、過去の大会や凧作りを伝えるプレス紙の記事を見ては「色々な方に世話になりました」と感謝していた。