市への除雪苦情、日に100件余 市議会総経委 川崎議員 新しい除雪態勢提言

 23日、市正庁で市議会総務経済常任委員会が開かれ、除排雪について活発な意見交換があった。
 今冬は1月10日までに9回一斉除雪が行われ費用は9億2500万円と、昨シーズン通した14回、9億5777万円と遜色ない金額に達しているのは今冬、いかに大雪だったことを物語っており、口火を切り川崎慎哉議員(市民クラブ)の「苦情は」との質問に土木課長は「家の前に除雪した雪を置いていくなどあったが、職員の対処により事無きを得ている」と答弁。「バス停除雪の苦情が高齢者を中心にしたバス利用者にあるようだが市道だけでなく国道、道道のバス停前除雪に市がイニシアチブを取り国(道路事務所)道(建管部)と協議し支障なきよう努めるべきでは」と畳み掛けると「雪をバス停近くに溜めることなく排雪時に対処しており、市から積極的に協議の場開催を働きかけるものでない」(土木課長)とした。
 このバス停周辺除雪に関し北浜建設産業部長は「バス停の民間業者(宗谷バス)、国や道の所管課との協議をしっかりし適切に対処して行きたい」と答えていた。
 除雪業者からの意見は無いとしたが「シーズンが終了したあとに業者の意見を聞きたい」(土木課長)とし川崎議員は「業者は現場を把握しているので意見交換の場を設けた方がよいのでは」と述べた。
 川崎議員の「暴風雪によって新聞を配達できない、通勤できないなど苦情を聞くが、予報を通り越した荒天への対処」について「暴風雪時には対処できず翌日に対処するもの」と切迫時の除雪態勢の甘さも露呈された。
 川崎議員が「オペレーターの人手不足と高齢化、冬季だけの除雪重機の所有と補充など問題はあろうが、将来に向けて稚内市として新しい除排雪態勢を構築すべきでは」と提言すると、担当課長は「将来の事は現在考えていない」と後向きな発言をした。
 除雪に関しては中村公博議員(市民クラブ)、近藤文恵(公明党)、千葉一幸議員(志政会)も質問し、稚内市への苦情が日に100件以上にもなることが判った。
 続いて市役所新庁舎整備工事の進捗(12月末現在57・1%)状況と作業員の労災事故(1月11日退院し療養中)、中央3(市役所向い)の水道管漏水=本紙で詳しく掲載=、稚内市の新ホームページと公式LINEのリニューアルについて報告があった。