天北堆

 昔は惚けと言われた認知症。自分の人生に関わる事すべてを喪失したかのようなイメージが蔓延しているが、断片的に思い起こす暇があり、道北勤医協宗谷医院と宗谷友の会が共催し開いた開院30年の記念行事として研修医をした経験がある押切医師(札幌)が「認知症の人との接し方」と題し講話した中で、共感し一緒に喜ぶことの大切さを話した◆東川町に住んでいた祖母との係わりから症例など通し述べたもので、そこには机上の空論ではない体験に裏打ちされた真実がある。自らの体験の言葉に嘘はない。