今度こそ孵化をと願う 水族館 フンボルトペンギン産卵

 ノシャップ寒流水族館で飼育されているフンボルトペンギンが卵を産み、今度こそは孵化して欲しいと飼育員や職員が願っている。
 ペンギンの高齢化が著しいことから、2016年に旭山動物園からつがいのペンギンを譲り受けた。この4年間産卵しなかったものの、その後コンスタントに春先と秋の年2回ほど産むようになったが、いずれも無精卵でヒナが生まれることは叶わなかった。
 今年は、メスのペンギンが巣作りのために飼育小屋で藁を集めるなど産卵前の行動が見られたので飼育員が注視していたところ、5月4日に卵を発見。今はストレスを与えないようショーにも出演させず小屋の中で卵を育てているペンギンを見守っている。
 飼育員の池井さんによると、孵化にはおよそ一カ月ほどかかるがその前に有精卵であるかどうかの検査をするとし「今まで孵化したことはありませんが、無事に生まれてくることを願っております。来館する人にもヒナの姿を見せることができれば」と話していた。