2000羽以上飛び立つ 鳩レース 稚内公園スタート 最長距離で争う

 一般社団法人日本鳩レース協会主催の東日本稚内グランドナショナルレースが9日行われ、2000羽以上のハトが早朝、稚内公園から一斉にスタートした。
 鳩レースは、ICチップを取り付けられたハトが自分の鳩舎に戻るまでの分速を競うもので、稚内出発のレースは国内最長距離となり、1000~1200㌔先の東京、埼玉、千葉、茨城、静岡など544鳩舎から2260羽が参加した。
 本州方面の天候を見ながら大会関係者が午前5時半頃にハトが入ったコンテナの扉を開くと大きな羽音を響かせ旋回しながら大空に舞い上がり、目的地の鳩舎に向け飛び立っていった。
 60年以上レースに関わっている実行委員会の境茂雄さん(73)=埼玉県=は「津軽海峡を越えて国内最長距離となる稚内からのレースで優勝するのは飼い主にとって大変名誉なこと。天候に恵まれ良いレースができました」と話していた。
 9日の朝は夕日が丘パーキングをスタートし、北陸地方まで行くレースも行われ、39鳩舎から189羽が参加した。