時の話題 「ガソリン価格考案」

 エレベーターに乗っているわけでもなかろうに、下がったり上がったり。稚内のガソリンスタンド(GS)のガソリン価格の事だ。
 いい調子で1㍑164円まで下落し糠喜びするもいきなりの170円。6円上げは背後から斬り付けるようなもので卑怯者のやる行為だと憤るのも無理はない。救いと言えばGW中は安値(?)だったのだから遣り口は汚いものの、許せる点もある。
 ガソリン価格については2022年1月からリッター25円を上限に国から補助金が支給されており、これまでの補助金額は6兆円を超え国の台所事情を圧迫しているが、5月末で補助を中止する電気・ガス代に対し、国民生活と経済を勘案し6月以降も継続される。
 今般のエレベーター価格には原油のほぼ全量を輸入に頼る日本にあって円安の為替動向があったにしてもおかしい。投機的要素はあるにしても補助金が入る元売り各社からGSに対し適正に支給されているのかと疑ってしまう国民が多いのではないのか。
 急激なモータリゼーション下、ガソリンの重要性は以前より格段に増しているが、電気・ガス代とて生活インフラに欠かせず、国民にとって最も大事なエネルギーである。
 今般の政策は片手落ちとも言え、国は両方とも継続するのが道理であろう。止めるなら両方とも止めるべきだ。
 交通インフラによって経済が回っているが生活インフラの電気・ガスは人の命にも関わることで、無慈悲とも言える政策は現政権の下野を助長する一因を孕んでいる。