きょう昆布早採り 声問前浜 量あり実入り良いのも

 声問地区の前浜で9日からコンブの早採りが始まり、磯船十数隻が出漁した。
 稚内漁協のコンブ漁は7月に解禁されるが早採りはカキやツブなどによる食害や昆布に砂や泥が付着する前に商品価値を高めるため採取しているもので、漁期は6月15日まで主に加工用として出荷される。
 解禁した7日以降、波高く漁に出漁できずにいたが、天候が回復し朝から風弱く波も穏やかとなった9日、声問漁港~声問岬の間で漁師がねじり棒でコンブを採り、岸に戻ってから家族総出で天日干ししていた。
 採取時間いっぱいの午前8時まで漁をしていた漁師は「場所によっては量が多く、実入りが良いものもある」と話していた。
 一方、富士見や西浜の前浜で9日、ノナ・ウニ水揚げも行われたが、前日までのシケで海が濁り漁は振るわなかった。午前8時半過ぎに西稚内漁港に戻ってきた漁師は「海が濁ってウニは全然ダメ。ノナも少ししか採れなかった。もう少し暖かくならないとダメだ」と渋い表情だった。