天北堆

 衆院の東京15区補選で勝利した立憲民主党の酒井菜摘氏が「まっとうな政治を」と当選後のインタビューで話していたが、それほど自民党が政権に返り咲いた後の11年余りは一強という力任せの政治に終始した。その集大成がパー券裏金事件であった◆集大成という言葉は本来、多くのものを広く集めて一つのものにまとめ上げるという意味があり団体・故人の業績完遂として使われる語句なのだが、一強横暴の結果としての引用は永く日本の政治を司どってきた自民党の宿痾の集積と言えよう。まっとうであれ。