外国人2人を採用 緑風苑 中国とインドネシア人

 稚内緑風苑に4月から中国人の徐子航さん(25)とインドネシア人のルディ・パラストニさん(23)を採用された。人手不足が深刻な介護現場で即戦力で働く2人に高橋清一常務理事兼総合施設長は「文化や地域に慣れいずれは稚内市民になってもらいたい。2人は頼もしく心強い」と今後の活躍に期待を寄せている。
 徐さんは河北省出身。中国で臨床検査技師の資格を取得したのち、将来は幼い頃に世話になった祖父母の介助が出来るようにと介護職を目指すようになり、札幌の専門学校などで日本語と福祉を学んだ。
 ルディさんは、インドネシアの高校卒業後、日本で働いたことがある知人の勧めで日本で働くことを決意し、名古屋で日本語、旭川で福祉を学んだ。
 3週間ほど介護業務に当たった徐さんは「みんな優しく親切で毎日笑顔で接してくれる。よい支援をするよう心がけていきたい」ルディさんは「現場で上手くできないこともありますが、みんなが優しく接してくれるので元気に明るい気持ちで頑張っています」と話していた。
 初めて訪れた時の稚内の風の強さには2人とも驚いたとし「色々なところを見て歩きたいし、イベントにも参加してみたい」と地域の文化などにも興味を示していた。
 2人の採用に高橋常務理事は「介護の人材確保が難しい状況の中懸命に日本語など学んで私ども緑風苑に就職してくれたことは有難い。今後も頑張ってもらいたい」と話していた。
 緑風苑では4年前に外国人(台湾)を採用している。