勇知でジャガイモ栽培 プロジェクト発足 山本建設、稚高、養護学校
低温熟成させた勇知いもなどを作る山本建設と稚高、稚内養護学校の3団体が勇知地区でジャガイモ栽培に取り組むプロジェクトを立ち上げた。5月中旬に種いもを植える予定で、山本建設の菊池工会長は「若い人達に地域の味を伝え、守っていってほしい」と事業への思いを語った。
現在、共成建設の農業法人「共成農産」が上勇知で勇知いも栽培に取り組んでいるが、若い人たちに栽培から収穫までの学習体験を通じ地域ブランドとして価値が高い勇知いもを伝える取り組みとして、15日に稚高で開催された実行委員会で「勇知地区に於けるジャガイモプロジェクト」を発足させた。
ジャガイモ栽培は上勇知にある北武建設の1㌶の土地を借り、稚高生30人、稚内養護学校の生徒20人と山本建設の社員ら10人の60人が5月13日、種イモのキタアカリとメークインを植える。秋の収穫までは週1~2回ほどのペースで、生徒らが雑草取りや水撒きなどを行い、今季は200~300キロほどの収穫を目指している。
わっかない勇知いも研究会副会長でもある菊池さん(78)は今回のプロジェクトに「1年目は先ず全員でイモ栽培に取り組むことを大切にしたい。そこから生徒が興味を持ち、色々な方向に進んでいってもらったら嬉しい」と期待を寄せている。