オオワシなどシベリアへ 渡り鳥の北帰行始まる

 越冬のため道北地域で冬を過ごした天然記念物のオオワシやオジロワシなど渡り鳥が、繁殖地のシベリアに向け北帰行の旅を始めている。
 昨年秋から前浜や声問川、増幌川などに姿を見せていたオオワシなどは最近、海岸などで見かける。野鳥に詳しい人によると、ワシなどはシベリアに向かうこの時期、春の南風による上昇気流を利用し飛翔するため宗谷岬宗谷丘陵など海に近い高台に集まってくるという。
 年中、稚内に居座る個体もいるが、オオワシなどを撮影する写真家の斉藤マサヨシさんは「3月に入ってからは宗谷丘陵にワシが集まっている。狙った写真を撮るには我慢することが必要」と話していた。