全国書道展で上位入賞 稚高生の舘岡夕杏さんと牧野莉奈さん

 創玄書道会(東京)主催の第60回記念全国学生書道展で、稚高普通科卒業生の舘岡夕杏さん(18)が毎日新聞社賞、普通科1年生の牧野莉奈さん(16)が金剛峯寺賞を受賞。上位の栄誉に二人は「一生懸命、練習した成果が成績に繋がり嬉しい」などと入賞の喜びを語っていた。
 全国の小中高生から2万点以上出展された中、詩文書部門で「赤の絨毯」という字を書いて上位6位の成績だった舘岡さんは「字を書く上でいい線を書けた時が楽しく、今回の作品は自分の納得度は60点です」など控え目に分析しながらも今回の入賞に「全国大会での入賞は嬉しいです」などと声を弾ませた。武藤はくぜんに就職し「社会に出て書道で学んだことを活かしたい」と目を輝かせていた。
 臨書部門で中国の古典を題材に作品を完成させて7位だった牧野さんは出展作ができるまで200枚以上を書いたことなどを振り返った上で「入賞は家族皆も喜んでくれて嬉しいですが、東京であった全国大会の場で自分の作品が並べられた時、他の生徒と見比べて未だ未だと思いました。もっと上手くなれるよう努力したい」と語り次の目標は「2年生になるので書道部を盛り上げていきたい」と意欲を燃やしていた。
 二人の作品に顧問の教諭は「牧野さんは練習で書く枚数が他の人より断然多かった。その努力が実を結んだ。舘岡さんは字の作り方が上手なのが他の生徒より優れていた部分です」と教え子を称えていた。