損傷カ所なく 春満喫 歴史・まち研 赤れんが通信所で〝かた雪〟会

 稚内市歴史・まち研究会による堅雪散策会が20日、恵北の稚内赤れんが通信所敷地内で行われ、参加者が春の息吹きを感じながら散策した。
 春分の日に合わせて開く散策会には会員や親子連れら20人余りが参加。朝から晴れ間が広がった20日、午前中の気温はプラス1度近くまで上がり、参加者は建物の周辺約500㍍を1時間ほど散策しB棟の裏側などで雪の影響による建物の痛み具合などを見て回ったが、損傷した箇所は確認されなかった。
 散策会を終え、富田伸司会長は「屋根の修復工事を終えたB棟内部を活用し、赤れんがの写真や模型などを展示するスペースを作っていきたい。以前から考えていた稚内の歴史的遺産を巡るツアーを今年は具体化したい」と話し、家族4人で訪れていた南小3年の伊藤希子さん(9)は「初めて来てみて、歴史のある場所だと思いました。歩いている時にウサギの足跡が見れて嬉しかった」と笑顔を見せていた。