42年の歴史 幕閉じる 増幌小中 10日最後の卒業式挙行
児童生徒の減少により今年度で閉校する増幌小中学校の第42回卒業式は10日午前10時から開かれ、昭和57年から42年間の歴史に幕を閉じる。
同校は増幌地区の小学校の統廃合を経て昭和57年に開校。「社会をつくる主役として、他者と協働できる資質・能力をもった子どもの育成」を教育目標に基礎力の定着を目指すモーニングタイムの実施、地域と子どもが触れ合うふれあいカーニバル、餅つきかるた大会など学校と地域が一体となった教育活動を行ってきた。今年の卒業生含めこれまでで小学131人、中学生143人を送り出している。
卒業式には小学4年生2人、小学5年生1人、中学3年生2人らが出席し、行われたあと、閉校式及び恵北保育所閉所式、惜別の会が行われる。
最後の卒業式を迎えるにあたり、畠山博次校長は「ここに赴任して2年ですが、歴史を振り返る中で地域と学校が共にあることがよくわかりました。児童生徒一人一人が大切にされ、勉強だけでなく心身ともに理想的な教育ができる理想的な環境だったので閉校するのは残念でならない。断腸の思いをしております」と話していた。