時の話題 「茶番劇」

 自民党派閥の政治パーティー券キックバック(還流)問題で開かれた政治倫理審査会(政倫審)の旧安倍派のかつての事務総長4衆議は「知らぬ存ぜぬ」と口を揃えての一点張りに終始したのは予想どおりであった。質問する野党側も政倫審開催の意味をよく御存知なかったようで腰砕け感満載であった。
 これを世間常識に照らし茶番劇という。よくもしゃあしゃあと嘘八百並べたものだ。
 古過ぎる感あるも政治家になると井戸塀しか残らないと言われたものだが、どの議員も恰幅良く美食が高じているようで金銭欲も高まっているようだ。政治家活動にお金が掛かるのは否定しないが、パーティー益金をポッケに入れ濡れ手に粟の所業は時代劇によく出る悪代官のようだ。考案した方は余程勧善懲悪の時代劇がお好きなのであろう。
 風聞によると、悪しきを倒す正義感いっぱいのシステムを考え出したのはラガーマンの〝都の西北〟出身の大物らしい。スポーツマンのいわゆる〝単細胞〟に依拠した行いの良い所は行け行けどんどんの姿勢であり、チーム清和会を強く逞しい政策集団にしようとしたのだろうか。
 悪い事とは理解していながら悪事に手を染めたのはカネの魔力以外になく、還流を受け収支報告書に記載することなく黙っていてもカネが増えるシステムに先生諸君は随喜の涙を流したことだろう。
 1日のBSプライムニュースに出演した橋下元維新の会代表は「波を作り動かす人材が必要」と強調していたが、それより以前に人として原点に回帰したらいかがかな。