冬観光の起爆剤に 「スノーシュー」と「テントサウナ」
稚内、豊富などで自然ガイドとして活躍するポラリス・ネイチャーガイズ&コンサルタンツ代表の嶋崎暁啓さん主催のスノーシューと大沼のテントサウナがコラボしたモニターツアーが28日、大沼周辺で行われ、参加者は雄大な自然を堪能しながら雪原を歩き、サウナで疲れを癒した。
別々の体験型観光メニューをコラボすることで次年度以降の事業に活かす上で課題などを探るため稚内などをフィールドにスノーシューなどを展開する嶋崎さんと、大沼で実証実験としてテントサウナを実施するSEAS(シーモア運営会社)代表の木村亘さんの両者の思いがマッチして行われたモニターツアーには、女性3人が参加した。
最初に嶋崎さんの案内で宗谷ふれあい公園を出発点に、約1㌔のコースでスノーシューが行われた。大沼バードハウスに到着後、休憩スペースのドームテントでゲストハウス・モシリパからランチが提供され、食事を終えた参加者は室温70度に保たれたテントサウナで歩いた疲れを癒していた。
参加した稚内出身で東京在住の女性(24)は「最高に楽しかった景色を見ながらドームテントでの食事は良かった。観光客も満足できると思う」と感想を語った。
今回のツアーでスノーシューとテントサウナを結ぶ上で、食事もポイントに加えてツアーを組んだという嶋崎さんは「モシリパさんの協力を受け、ランチも提供させて頂きました。一つのコンテンツでは物足りない部分があるので、いかに稚内で滞在時間を伸ばすには内容の充実が不可欠で今後、皆さんと協力しながら良い体験メニューを考えていきたい」と話していた。
木村さんは「道外から観光客を呼ぶ上でテントサウナだけでは弱い部分がある。冬は嶋崎さんのスノーシュー、夏から秋は大沼でのカヌー体験など様々なコンテンツを組み合わせることで付加価値が上がり魅力が高まるでしょう。その結果として滞在時間が長くなり、稚内の観光業界が盛り上がるようになるではないでしょうか」と思いを語っていた。
(武田誠司)