タロ・ジロ号で道央から62人訪れる 雪上車体験し感激 

雪上車で大沼に来たタロ・ジロ号の観光客

 わっかない観光活性化促進協議会による札幌からのお迎えバス「タロ・ジロ号」で稚内入りした観光客が先週末、宗谷岬や宗谷ふれあい公園スノーランドの雪上車など稚内ならではのアクティビティ(活動)を体験し感激していた。
 札幌など道央圏からの観光客誘致事業として、今月の土曜日・日曜日に限り無料の往復バスを運行。最終便の24、25日にはバス2台で札幌、千歳、北広島などから62人が訪れ、バス4回の運行で151人が利用した。
 24日午後3時過ぎに稚内入りしたタロ・ジロ号の一行は翌25日、バスで宗谷岬などを見学したあと、スノーランドの人気アクティビティの雪上車に乗車。車両を所有する声問の吉田敬直さんらをガイドに大沼を折り返す全長4㌔のコースを走った。今月中旬の暖気で沼の上を走行することは叶わなかったが、凍った沼の上を歩いた夫婦は「犬ぞり大会は中止で見ることはできませんでしたが、北防波堤ドームのライトアップなどで稚内観光を満喫できました」と感激していた。
 タロ・ジロ号の観光客に雪上車をガイドする際、自身の情熱で大沼に呼んだハクチョウが毎年春と秋に飛来するようになったことや稚内の旬の食べ物などを紹介した吉田さん(72)は「冬観光で稚内に沢山、観光客が来て喜んでもらえるようになるまではまだまだ。私もやれることで頑張って行きたい」と話していた。
 このあと、副港市場で買い物などをした一行はバスで札幌への帰途に就いた。