また暴風雪３日目　稚内市　あすも荒天予報で警戒必要

文化センター縦通りの除雪作業

高波が押し寄せる北防波堤ドーム

　再び暴風雪警報が発表された２４日、午前７時過ぎの稚内の積雪は平年値の２・２倍の１００㌢に達した。前日に続き暴風による吹き溜まりで交通機関が乱れ、小中学校などが全て臨時休校した。
　稚内地方気象台によると、発表した低気圧の影響で、北東の風が強まった２４日午前、宗谷岬で２８・５㍍、声問２３・１㍍、開運２２・５㍍の最大瞬間風速を観測。市街地では朝までに２０～３０㌢の降雪があり、暴風による吹き溜まりで場所によっては５０㌢近く積もった所もあった。
　前日に続き２４日は２日連続で一斉除雪が行われ、除雪車が幹線道路や生活道路の吹き溜まりなどの後始末を行った。朝早くから除雪作業をしていた中央地区の男性は「きのうは風向きで余り積もっていなかったが、きょうは玄関の戸が半分ほど雪で埋まり、びっくりした」と話していた。
　波は５㍍と高く利礼航路全便が欠航、宗谷バスの声問線が部分運休した。
　午後からも荒れた天候になり、２５日にかけては西高東低の気圧配置が強まる影響で更に天候が悪化する恐れがある。予想される最大瞬間風速は３５㍍、波は６㍍で２５日朝まで多い所で４０㌢の雪が降る見込み。
　気象台の予報官は「２３日、２４日と暴風雪警報が発表したが、２５日にかけては更に荒れた天候が予想される。不要不急の外出は控えてほしい」と警戒を呼びかけている。
　大荒れの天候が予想されるとして、稚内～札幌間の都市間バスの２４日深夜便、２５日は全便の運休が決まった。

「吹雪で市・道・国道通行止め」
　富岡２３号通り（富岡１８条通交差～ミルクロード間５７０㍍）声問更喜苫内線（国道４０号交差～声問２８号通交点間４・２㌔）、声問１号線（声問大沼通線交点～道道増幌線交点間１・１８㌔）、声問斌通（国道238号交点～声問２５号通交点間６９０㍍）の市道４線は２４日午前１０時１５分から通行止め。
　道道稚内天塩線の勇知上勇知線交点〜豊富町稚咲内21・9㌔区間は、24日午前10時から通行止め。
　暴風雪のため国道238号声問〜浜猿払まで58・8㌔区間は23日午前８時からの通行止め続行中。
　国道４０号幌富、豊富バイパスは２４日正午までに通行止めされた。

「温泉童夢は１１時で臨時閉館」
　温泉童夢は2月5日休館する。
　季節の薬湯として1日、8日、18日、28日は松の湯が楽しめる。
　節分の2月3日には来館者に福豆（先着１００人）プレゼント。

「悪天候でごみ収集中止」
　２４日、抜海、宗谷岬など郡部でのごみと資源物回収は中止。

「公共施設休館」
　２４日、勤労者会館、体育センター、ポートサービスセンター、温泉童夢等は臨時休館。