時の話題 「テレビ三昧」

 正月休みは能登の大地震、JAL機と海保機の滑走路での衝突もあってTV三昧の日々を過ごした。とりわけ東京箱根間駅伝は40年以上欠かしたことがなく、一強と前評判の高かった駒沢大学が青山学院大学に敗れる波乱はあったものの、この10年間、東海大の1回を除くと駒沢と青学が優勝を分けあってきたのだから妥当な結果であった。
 興味深かったのは沿道での4年ぶりの応援で、往路・復路で100万人にもう一歩の98万人を数えた。各大学のノボリ、三重・四重になった人垣、そして趣向を凝らした扮装を見ていて強く感じたのは待ちに待っていたという人々の歓喜だ。
 禍中も中止されることが無かったとはいえ前日の元日、大地震があり離れていたとはいえ青学の原監督の中止も有り得たという発言には100回という記念大会に臨む各大学の執念のほどを感じ、スポーツの持つ感動性を改めて知った。
 今月14日からは大相撲初場所が始まる。先場所優勝した大関霧島が連続優勝し横綱に昇進するのかが焦点だがギャンブルほど水物とは言えないが、勝つか負けるかの勝負事は人智を超え、しかも巨体に似合わない狭すぎる土俵である。何があっても不思議でない。
 関脇琴の若、二場所続き優勝争いに絡んだ熱海富士、押し一徹の豪の山、前頭七枚目に落ちた元大関朝乃山、そして新入幕の大の里に期待しており肩の手術で二場所全休し幕下五枚目まで落ちた伯桜鵬と元関脇の若隆景(幕下筆頭)が地力を見せてくれるのか。目が離せない戦いの火蓋が切られる。