珍鳥コクガン飛来 声問漁港 40代男性が写真撮る

 自然環境保護などの仕事に関わる市内の40代男性が、稚内では見ることはない国の天然記念物の渡り鳥「コクガン」を発見し愛用のカメラで撮影した。
 体長60㌢ほどのコクガンは腹部以外は黒褐色で、環境省のレッドリストで絶滅の危険が増大している絶滅危惧2類に指定されており専門家によると、シベリアなどから冬鳥として道南、道東に飛来するが、道北は渡りルートが違うため稚内で見るのは極めて珍しい。
 1週間前稚内に飛来し始めた渡り鳥の海カモなどを探しに市内の漁港を回っていたところ声問漁港の磯船が停泊する斜路で見たことがない黒い海カモのような鳥を見つけ、野鳥の生態に詳しい人に写真を見せ確認した結果コクガンとわかった。
 写真を提供した男性は「稚内では牧草地などにハクガンが飛来しているのは知っていた。珍しい鳥を見つけ運が良かった」と興奮気味に話していた。