横田先生亡くなる 名誉市民 地域医療の充実に尽力

 赤ひげ先生として地域医療の充実に尽力した稚内市名誉市民で元開業医の横田愼一氏が先週20日に死去した。享年85歳。葬儀は近親者で営んだ。
 帯広市出身の横田氏は医師免許取得後、昭和39年8月から市立稚内病院内科医師として勤務したあと、同51年12月、中央5に横田内科医院を開業。地域の掛かりつけ医として奮闘してきたが、平成27年に病気治療のため休院し同30年9月に閉院した。学校医を39年間務めるなどし、令和元年の春の叙勲で旭日双光章を受章し、同年9月、稚内市で8人目となる名誉市民の称号が贈られた。
 今回の訃報を受け、工藤市長は「稚内市名誉市民である横田愼一氏のご逝去の報に接し謹んでお悔やみ申し上げます。長年にわたり市民の健康と生命をお守りいただき地域医療の発展にご尽力されましたご功績を称え、今和元年9月に稚内市名誉市民の称号を決定させていただき、今後も変わらぬご指導・ご鞭撻を賜れるものと、思っておりましたが、突然のお知らせには、驚愕とともに哀悼の念に堪えません。これまでの様々なご功績、さらには横田内科医院が閉院となっても市民の安心の拠り所としての横田先生の存在は大きく本市にとって大きな損失であると改めて痛感しています。心からご冥福をお祈り申し上げます」とのコメントを発表した。