大沼でカヌー体験 観光関係者 体験観光の充実に向け

 自然、文化などの観光要素を取り入れたアドベンチャー・トラベル(AT)を推進すべく3日午後、大沼でカナディアン・カヌー・クルージング体験会が開かれ、市内の観光関係者が実際にカヌーに乗り、稚内の自然の魅力に触れた。
 このほど札幌で開かれたATのワールドサミットに参加した欧米などのメディアが稚内に訪れたことから、宗谷シーニックバイウェイルート運営代表者会議が今後の受け入れ側となる稚内のホテル事業者などを招いて開いたもので、関係者6人が参加した。
 大沼バードハウス指定管理者のSEAS(スポーツ用品店シーモアの運営会社)代表の木村亘さんをガイドに参加者は最初、沼で生息する野鳥の種類などの説明を聞いたあと、車で5分ほど離れたカヌーのポイントに移動。往復約2㌔のコースでカヌーから見る景色、野鳥の鳴き声などを聞きながら自然を満喫した。
 40分ほどの体験を終えた市内のホテル関係者は「カヌーに乗っているとワクワク感があり楽しかった。稚内にも民間によるガイド付きの体験観光が漸く充実し旅行者を受け入れる側としてはしっかりと連携してお客さんの満足度アップに繋げていきたい」と期待を寄せ、体験会を視察に来た稚内観光協会の中場会長は「滞在型観光の促進へ繋げていきたい」と話していた。