地域医療研修で来管 慶大医学部本藤さん 市長と懇談し課題も

 慶應義塾大学医学部6年生の本藤伸章さん(22)が、2日から勤医協宗谷医院などで地域医療について研修している。
 本藤さんは、医療支援が足りない地域でどのように生活を守っているかなど知るため大学の総合診療科のプログラムの一環として稚内を選び、勤医協での外来や問診を中心に行い管内の医療機関で研修することになった。
 3日、工藤市長を表敬訪問した本藤さんは医師や看護師不足など医療関係者を集めることに四苦八苦しており3次救急医療を受けるためには名寄まで数時間かけて緊急搬送しなければならない課題や病院の整備だけでなく患者が求めている在宅医療に注力しているところであるとの説明を市長から聞いた。
 工藤市長は「地域に理解がある方が来てくれるのはありがたい。色々な体験をしていって欲しい」などと述べ、本藤さんは「地域性が一番色濃く出る患者の話を聞き、医療に対し何を求めているのか学びたい」と話していた。
 本藤さんは4日猿払国保病院、12日礼文などで研修し13日に帰途に就く。