時の話題 「インボイス制度」

 月が変わった途端、秋らしい気温となり非常に過ごしやすい。別天地の事とはいえ本州などでの炎暑どうにかならないものか。
 10月から消費税のインボイス(適格申請書)制度始まるも混乱必至の状況で、これまで年間売上1千万円以下の事業主にとって只ならぬ事態の恐れも。消費税を幾らかでも支払うようになるからである。ただし緩和措置があり納税額は売上税額の2割に軽減され、インボイス登録することで50万円の補助金が上乗せされる。
 国が何故こんな七面倒臭い制度を導入したかと言えば消費税の益税問題である。1千万円以下の売上げ事業者は税負担を免除され、通常の取引きの中においても一部税を納めず自分の懐にする〝益税〟が生じる消費税が持つ構造的欠陥を是正するためなのであろう。
 最終的に一般消費者全員から徴る消費税は国や地方の収入源の枢要を占めており、国政を司る意味でも益税をないがしろにできず、消費税を導入し34年経ち是が非でも実現せねばならなかったのがインボイスなのであるまいか。
 筆者推測するにマイナンバーカードとも関係しており、国民ばかりでなく法人の内情も把握しようとする意図があるのでないのか。
 それと軽減税率8%と一般税率10%との紛らわしさにもメスを入れようとする意図もあるのだろう。
 インボイスを理解していない筆者が想像に任せ何やかやと指摘するのはおかしいが「面倒臭い事をやるもんだ」との事業者の不満が反映された論調なこと理解して貰いたいものである。