市民90人に誤接種 新型コロナワクチン

 稚内市は29日午後、市内の医療機関で今月15日に終える予定だったファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンを誤って市民90人に接種したと発表した。
 市(健康づくり課)によると、医療機関で25日と27日に本来、オミクロン株XBB対応の秋開始専用ワクチンを接種すべきところ、誤って春開始専用クチンを接種した。29日夕方時点で連絡の取れた70人に関し健康被害は確認されていない。
 原因については、20日から始まった秋開始ワクチンと間違えることがないよう、春用ワクチンの残りを廃棄するよう通達していたが、医療機関で廃棄されず、保冷庫に保管され、誤って接種された。
 市に28日、誤接種の連絡が入った。
 市は「医療機関に対し周知徹底を図り、使用しないワクチンは市が廃棄するなど再発防止を徹底する」としている。